◆ごめんねの言葉、あなたの裏側


バイトの休憩中。わたしはバカ女。

さよならを言えず、本心を窺ってしまう。

胸が張り裂けそうってこういう気持ちの事を言うのね。二つに裂かれて消えてしまうんじゃないかと思った。


世の中には言っていいこと、言っちゃいけないこと、言わなくていいことがあるんだと知った。誰かのことはもちろんだけど、自分のことも。きっと世の中に本当のことなんて、ほとんどないんだろうな。


他人を自分の物になんてできるわけないんだから、その人の全てを知ってはいけない。相手の全部を分かった気になって、自分のものになった気になって、なにか知らないことに気づいた時抑えきれない衝動に駆られるから。そうやって人は、堕ちて行くのだと思う。わたしも、あなたも。


絶えず人と話していたい。1人の時間なんて欲しくない。私らしくない。それくらい、今の生活に未来はない。


優しくしてもらったことだけ、綺麗な言葉だけ覚えていられたらいいのに。汚い言葉と刺さった言葉はすぐに消えてしまえばいいのに。そしたらずっと、大事にしたい人たちのそばにいられるのに。

その反対だから、人間って苦しい。